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悪玉菌を減らして、歯と脳を守る
歯周病は「歯を失う原因の第一位」であり、成人の約8割がかかっているといわれています。
しかし近年では、歯周病はお口だけでなく全身に影響を与える感染症であることが明らかになってきました。
特に注目されているのが、歯周病菌とアルツハイマー型認知症との関係です。
口の中の悪玉菌(歯周病菌)が血管を通って全身に広がり、脳内に炎症を起こすことがわかっています。
その中でも「ポルフィロモナス・ジンジバリス(P.g菌)」は、最も危険性が高いといわれる菌です。
歯周病の原因となる“レッドコンプレックス菌”とは
歯周病を悪化させる3つの代表的な細菌群を「レッドコンプレックス」と呼びます。
これらは単独ではなく、複数の菌が集まって強力な炎症を起こすのが特徴です。
P.g菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)
歯肉の奥深くに入り込み、組織を破壊。免疫反応を狂わせ、骨を溶かす強力な毒素を出します。その毒素は、ジンジパインという酵素です。それが色々悪さをします。
特に「アルツハイマー認知症」に関係しているのが問題です。
T.d菌(トレポネーマ・デンティコーラ)
運動性が高く、他の菌を引き寄せる働きを持ち、感染を拡大させます。
T.f菌(タネレラ・フォーサイシア)
歯周病の慢性化や骨吸収の進行に深く関与し、これらの菌は、通常のブラッシングでは除去が難しく、菌の種類と量を「検査」で知ることが第一歩です。
歯周病菌検査で口腔環境を"見える化"する

枚方市の福田歯科医院では、リアルタイムPCR検査を用いて、お口の中の歯周病菌を数値で測定します。
「どんな菌が、どれだけ存在しているか」を明確にし、将来のリスクの把握ができます。
ORCOA社の検査では以下のような基準があります。
- 0〜999:検出されませんでした(良好な状態)
- 1000〜2999:菌が検出されました(注意が必要)
- 3000以上:多数の菌が検出されました(積極的な除菌治療が必要)
検査は痛みもなく、短時間で完了します。
結果をもとに、あなたの口腔環境に合った除菌プランをご提案します。
悪玉菌を減らす「口腔内除菌プログラム(ORCOA)」
検査で菌の種類がわかったら、次は“減らす”ステップです。
福田歯科医院では、ORCOA(オルコア)プログラムを導入し、悪玉菌の徹底除菌を行っています。
Step01
Step02
Step03
Step03
菌のバランスを整えることで、歯肉の炎症が改善し、口臭や出血も軽減します。
さらに全身への炎症負担を減らすことができ、健康寿命の延伸にもつながります。
歯周病菌とアルツハイマー病の関係

歯周病菌とアルツハイマーは大きく関係していると言われており、
九州大学などの研究で、アルツハイマー型認知症患者の約9割の脳からP.g菌が検出されたと報告されています。
この菌が放出する酵素(ジンジパイン)が脳内の「アミロイドβ」という異常タンパク質を増やし、神経細胞を壊すことが確認されています。
つまり、歯周病の予防は“脳の病気の予防”にもつながるのです。
50代以降の方は、年に1度の歯周病菌検査を行うことで、アルツハイマー病の早期予防が期待できます。
福田歯科医院の歯周病治療への取り組み
- リアルタイムPCRによる菌の定量検査
- エルビニュウム・ヤグレーザーによる悪玉菌の除菌・殺菌処置
- 歯科衛生士によるメンテナンスと歯周病菌用の歯磨剤の指導
- アルツハイマー予防のための定期チェック(50代以降の方に推奨)
歯周病は“静かに進行する病気”ですが、数値と科学的根拠に基づいたケアを行うことで、
お口も身体も、そして脳も守ることができます。
歯周病菌は、歯肉の炎症だけでなく全身の健康に深く関係しています。
「悪玉菌を減らす」「菌の種類を知る」ことは、病気の早期発見・予防の第一歩です。
お口の健康を整えることは、将来の自分を守ること。
まずは一度、歯周病菌検査(PCR検査)をご相談ください。
